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通夜までの準備としきたり

葬儀業者と世話役の決定

喪主の決定

喪主とは葬儀を主催する人を指します。故人に一番近い人が喪主となるのが一般的で、夫婦の場合は配偶者が、また配偶者が既に亡くなっていたり、高齢の場合などは長男が喪主となります。しかし、喪主となる順位は必ず守らなければならないというものではなく、その家庭の事情や家族の社会的立場を考慮して選定したほうが良いでしょう。

 

葬儀業者と予算見積り

喪主が決定したら通夜・葬儀の準備を始めるに当たって、葬儀業者を選定します。葬儀業者は①専門の葬祭業者②冠婚葬祭互助会③生協④JA⑤自治体葬祭の5種類があります。生前に決めている場合はともかく、あわただしい中で業者を選定するわけですから、業者の実績のほか、担当者が細かい心配りをしてくれそうかといった点に注意を払いましょう。
業者を呼んで打合せをする前に、遺族と近親者の主だった人たちで、葬儀の形式や規模、予算、葬儀の日取りなどをある程度決めておきます。死者は亡くなってから24時間以内は火葬してはいけない決まりになっていますし、迷信とは言え「友引」は葬儀には忌み嫌われる日ですので、なるべく避けた方が良いでしょう。こうした点を考慮しながら葬儀の日取りを決定します。
また、葬儀には意外と費用が掛かるものです。葬儀業者は葬儀の規模などについて遺族の要望を聞き、その概算費用を出しますので、不明瞭な点は最初にきちんと確認しておいたほうが懸命です。後から金額が合わないなど、思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、見積り表は支払の時まできちんと保管しておきましょう。
葬儀費用のうち、国民健康保険に加入している人は葬祭費として、また社会保険(健康保険)に加入している人は埋葬費としてそれぞれ支給されます。葬祭費(国民健康保険)は各市町村によって支給額が異なりますので、各自治体に問い合せましょう。また埋葬費(社会保険)は故人の給与の約1カ月分となっています。社会保険に加入している人の扶養家族が亡くなった場合は一律10万円となっています。いずれも申告制となっていますので、忘れずに手続きをしましょう。

 

世話役を決める

喪主は葬儀の中心となるべき人ですが、喪主や親族は遺体のそばで弔問客からのお悔やみを受けたりしますので、通夜・葬儀では喪主または親族に代わり裏方として指揮を取る世話役が必要になってきます。
世話役の仕事は、会計係・受付係・進行係・式場係・道案内係など様々です。各世話役をまとめる世話役代表も決めておいた方が良いでしょう。世話役代表は経験豊富で、信頼できる人にお願いします。

 

世話役の中でも、特に重要なのが会計係です。この係は葬儀に関わる一切の現金の出し入れを扱いますので、特に信頼できる人にお願いした方が良いでしょう。葬儀費用は後で税金控除の対象となりますので、会計係はすべての領収書を保管しておくことを忘れないようにします。公益社では受付で使用する記録帳をご用意。香典や供物の受取り、ご芳名などが分かるようにしています。

 

 

連絡から諸届出まで

関係者への通知と届け出

肉親が亡くなったら、遺族はただちに近親者を始めとする関係者に死亡の通知をします。また隣近所や町内会などにも挨拶しておきましょう。
また市町村役場への死亡届は「亡くなったことを知った日から7日以内」と決められていますので、死亡診断書か死体検案書を添えて死亡届を出します。死亡届の用紙は市町村役場の窓口や病院、葬祭業者などにも常備されていますが、遺族は悲しみとあわただしさの中にいますので、通常、死亡届は依頼した葬儀業者がやってくれます。

死亡届と一緒に死体火葬許可証申請書を提出すると、火葬許可証が交付されます。葬儀の後、許可証を火葬場に提出し、火葬日に日時を記入してもらうのです。これが埋葬許可証となります。埋葬許可証は5年間の保管が義務付けられています。無くした場合は再発行してもらえますが、十分に注意して保管しましょう。

この他に注意すべきなのが金融機関への死亡届で、届け出が受理された時点で故人名義の預貯金は支払停止になりますので、届け出を出す前に必要な現金は多少多めに引き出しておいた方が良いでしょう。

沖縄では新聞に死亡広告を出すケースが良くあります。この場合、新聞社に直接申し込むか、葬儀業者に依頼すれば手配してもらえます。広告は遅くとも葬儀の日の朝までに掲載されなければ意味がありません。いつ掲載されるのかも忘れずに確認しておきましょう。

 

通夜の準備と進め方

通夜の準備

自宅で通夜を営む場合、祭壇を飾る部屋を決め、また祭壇の位置を決めた上で、部屋を整えるようにします。絵や写真、祝いの品など、通夜の部屋としてふさわしくないものは片付けておきましょう。
祭壇を置く部屋のほか、弔問客の控えの間や通夜振舞いのための部屋も確保します。弔問客の手荷物や靴などを預かる場合も想定して、引き換え用の番号札も用意しておくと便利です。僧侶の控え室としてきちんとした場所を用意するのも忘れないようにしましょう。
玄関先に忌中札を貼り、道順が弔問客に分かりやすいようにする道案内も必要になってきます。「××家」と記す道案内用の用紙は、通常は葬儀業者が手配から設置までやってくれることが多いようです。
弔問客に記帳してもらうために必要な文具類や、食器類、座布団、香典を置く盆などは早めに用意しておきましょう。
祭壇に飾る遺影は遺族の好きなものを選ぶようにします。笑顔であっても構いませんし、白黒写真にこだわる必要もありません。故人の人柄をうかがわせる写真であれば、それが最も良いのです。

 

僧侶への接待
僧侶が到着したら、まず祭壇や供物の位置が正しいかどうかを確認してもらいましょう。その後、控えの間にお通しし、茶菓子で接待します。喪主はすぐに控え室に顔を出し、来ていただいた御礼を述べます。
その後、葬儀業者と世話役代表を交えながら、読経の時間はどの程度あるのか、読経の後にやるべきことなどを一つ一つ確認しておきます。また通夜振舞いの席に出席できるかどうかも、前もってうかがっておいた方が良いでしょう。

 

通夜の種類と服装は?
昔々、沖縄には通夜という明確な概念と習わしはありませんでしたが、最近では通夜を営むケースがほとんどです。正式には通夜には「仮通夜」と「本通夜」の2種類があります。大まかに分けると、仮通夜は死亡当日に身内だけで夜を徹して行い、本通夜はその翌日に友好のあった方々に来てもらい焼香してもらうものといった違いがあります。しかし、現在では本土でも仮通夜と本通夜を区別するケースは少なくなりつつあり、ひとまとめに通夜として行うところが増えているようです。
服装服装についても大分変わってきています。
昔は参列者として通夜に弔問に訪れるときにも「喪服ではなく平服」でうかがうことがマナーとされてきました。喪服は「亡くなることを予想し準備していた」印象を遺族に与えるため、取りあえず駆けつけた印象のある平服が良いとされてきたためです。
しかし現在では「通夜には参列できるが、事情により告別式には来られない」人も少なくありません。そうした方々が喪服で弔問に訪れますので、今では遺族も喪服を着ることが普通になっています。
※準礼装・・・男性ブラックスーツ・女性ブラックワンピース
※略礼装・・・男性ダークスーツ・女性スーツ

 

席次と弔問客への対応

通夜では祭壇に向かって右側に喪主・遺族・親族・近親者が座ります。並び方は喪主が棺の一番近いところに座り、その後、故人と縁の深い順に並んでいきます。また葬儀委員長や世話役代表・友人・知人・関係者は祭壇の左側に座ります。
通夜振舞い
読経が終わって僧侶が退出し、弔問客が焼香を済ませたら、控えの間に案内し通夜振舞いをします。喪主は頃合いを見ながら通夜振舞いの席に顔を出しましょう。その際、簡潔にお礼をし、喪主が顔を出せない時には親族が代わりを努めます。
また告別式には参列できない弔問客もいますので、通夜でも会葬御礼を渡すケースが増えています。弔問客が帰る際は、喪主や親族は見送りに席を立つ必要はありません。座ったまま黙礼する程度で構いません。
式場によっては、不可能な場合もありますが、本来、通夜とは文字通り夜を徹して営まれるものです。家族が交代しながら線香の火を絶やさないようにします。

 

納棺のしきたり
枕経の後から通夜の前までの間に、遺体を棺に納めます。手に数珠を持たせ、胸の上で組ませます。棺の中には故人が好きだったものや、想い出の品などを入れても良いでしょう。但し、金属製品など火葬するときに有毒ガスが発生する恐れのあるものなどは避けます。
納棺したら、棺のふたに釘は打たずに、金襴の布をかぶせて祭壇前に安置します。納棺後にも、再び僧侶を招いて納棺経をあげてもらうのが丁寧な方法ではありますが、これは省くところも多く、省略しても特に差し支えることはありません。